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Wazuh:セキュリティを強くするオープンソースの力

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Wazuhは、現代の企業が直面するサイバーセキュリティの課題に応えるために設計された、統合型のセキュリティプラットフォームです。単なる監視ツールではなく、脅威の検知、システムの整合性監視、インシデントへの迅速な対応、そしてコンプライアンス要件への適合といった多岐にわたる機能が一つにまとまっています。その実力から、小さなビジネスから大規模な企業まで、様々な規模の組織で選ばれています。

今日のIT環境は、社内サーバー、仮想環境、クラウド、コンテナなど、多種多様な要素が入り混じるのが一般的です。Wazuhは、こうした複雑な環境でも一貫したセキュリティ監視ができるよう作られています。各デバイスに軽快な「エージェント」と呼ばれるプログラムを導入し、そこから集められたセキュリティデータを中央のWazuhサーバーに集約。ここで詳細な分析が行われ、問題があればすぐさま警告が発せられる仕組みです。 仕組みはシンプル、役割は明確

Wazuhのシステムは、大きく分けて三つの中心的な部品で構成されています。

  • Wazuh Manager: システムの司令塔とも言える部分で、集まってきたデータを分析し、設定されたルールに基づいて脅威を検知し、アラートを出します。様々な形式のログを処理し、共通の形式に変換(正規化)してから、セキュリティルールに照らし合わせて異常がないかチェックします。アラートはメールや別のシステム連携など、様々な方法で通知できます。
  • Wazuh Indexer: OpenSearchという技術を基盤にしており、セキュリティイベントのデータを効率的に保存し、後で簡単に検索・分析できるようにします。
  • Wazuh Dashboard: 集められたセキュリティデータを分かりやすく表示し、アラートの管理やシステムの各種設定を行うための、私たちが直接触れる操作画面です。

オープンソースだからこその強み

wazuh.jpg Wazuhの大きな特徴は、そのオープンソースである点です。誰でも無料で利用でき、その設計図であるソースコードはGitHubで公開されています。これは、世界中の開発者が協力してWazuhをより良くしていくという、透明性の高い開発モデルを意味します。バグの報告や機能改善の提案など、私たちユーザーも開発に貢献できるんです。

このオープンソースという特性のおかげで、Wazuhはライセンス費用なしで導入できるため、コストを抑えたい組織や、特定のベンダーに縛られたくないという場合に非常に魅力的な選択肢となります。

導入も運用もスムーズに

Wazuhの導入と設定は、分かりやすいドキュメントや自動インストールスクリプトが用意されているため、比較的簡単に行えます。小規模な環境なら一台のサーバーで、大量のイベントを扱う大規模な環境なら複数のサーバーを連携させる構成など、状況に応じて柔軟に対応できます。

例えば、1,000台のエージェントを一台のWazuhサーバーで管理する場合、CPUは32コア以上、メモリは64GB以上が推奨されています。もちろん、具体的な要件は処理するデータの量や監視の複雑さによって変わります。Wazuhは、一台のサーバーを強力にするよりも、複数のサーバーを分散して配置する方が効果的に性能を向上できるように設計されています。 広範なデータ収集能力

Wazuhは、様々な場所からセキュリティデータを集めることができます。エージェントは、ログファイルを読み込んだり、Syslogのようなネットワーク通信からデータを取り込んだり、コマンドの実行結果をキャプチャしたりするだけでなく、AWS、Azure、GCP、Kubernetes、Office 365、Dockerといった主要なクラウドやコンテナプラットフォームのAPIからもデータを収集できます。

集められたデータは、生のデータを含む全てのログが記録される「アーカイブログ」と、セキュリティルールに引っかかったイベントのみが記録される「アラートログ」の二種類のファイルに整理されます。これらのログは自動的に圧縮・保管されるため、ディスク容量を効率的に使いながら、長期的な記録を保持できます。

他のツールとの連携も万全

Wazuhは、Filebeatというツールを使ってリアルタイムでアラートをWazuh Indexerに送信できるだけでなく、GraylogやSplunkといった他のログ管理・SIEMツールとも連携が可能です。これにより、すでに利用しているセキュリティソリューションとWazuhを組み合わせて、より強固なセキュリティ体制を構築できます。

また、Wazuhにはオープンソースの「RESTful API」が用意されており、プログラミングによってWazuh Managerと連携できます。これにより、自動化やサードパーティツールとの連携、独自のワークフローの構築などが可能になり、組織のニーズに合わせてWazuhをさらに柔軟に活用できます。

活発なコミュニティと高い拡張性

Wazuhの背後には、何千もの組織や個人が参加する活発なコミュニティがあります。フォーラム、メーリングリスト、Reddit、ソーシャルメディア、そしてGitHubリポジトリなど、様々な場所で情報交換が行われています。このコミュニティは、サポートや知識共有だけでなく、実際のコードやドキュメント、プラグインの開発にも貢献しており、Wazuhが常に最新のセキュリティ動向に対応できるよう支えています。YouTubeにはビデオチュートリアルやウェビナーも豊富にあり、初心者からベテランまで、誰もが学びやすい環境が整っています。

大規模環境でも安心の性能

パフォーマンスの面でも、Wazuhは十分なインフラストラクチャが用意されていれば、大量のデータを問題なく処理できます。例えば、1日あたり90GBといった大量のデータを取り込む場合でも、複数のインデクサーを配置し、データを効率的に管理することで、セキュリティイベントの保存と検索をスムーズに行うことができます。ログの保存期間や方法も柔軟に設定できるため、ストレージコストとコンプライアンス要件のバランスを取ることが可能です。

クラウドでも使える手軽さ

Wazuhは、社内環境に自分で構築するオンプレミス型の他に、クラウドベースのSaaS(Software as a Service)としても提供されています。これにより、インフラの管理にかかる手間を省きながら、Wazuhの優れた機能を活用できます。組織の運用方針やコンプライアンス要件に合わせて、最適な導入形態を選べるのは大きなメリットです。

Wazuhは、「良いもの」が必ずしも高価である必要はないことを示してくれます。ぜひ一度、その実力をお確かめください。詳細はこちらからどうぞ:https://wazuh.com/

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